越前の里 味真野苑資料館 万葉館

越前の里 味真野苑には美しい日本庭園が広がり、四季を通して色とりどりの花が咲き乱れています。 自然の音色に耳をすませ、そぞろ歩きしながら森林浴を楽しむこともできます。

苑内には比翼の丘と名づけられた2つの丘があり、それぞれ丘の上には遠く離れ互いを想い合う二人の情景が浮かびあがってくるように歌碑が建っています。

君が行く道の長手を繰り畳ね焼き滅ぼさむ天の火もがも   (狭野弟上娘子)
(あなたの行く味真野までの長い道のりを手繰り寄せて、畳んで焼きほろぼしてくれるような天の火があったらいいのに)

塵泥の数にもあらぬ我故に思ひわぶらむ妹がかなしさ   (中臣朝臣宅守)
(塵や泥のような物の数でもない私ゆえに、今頃 落胆しているであろうあなたがいとおしくてならない)

苑の西ゾーンには 娘子と宅守の歌や越前市とゆかりの万葉集の秀歌について学べる資料館『万葉館』があります。 6つのテーマに分けて工夫をこらした展示があり、様々な角度から万葉の歌の世界を味わうことができます。 越前和紙で作られた万葉歌人の人形は、ボタンを押すと歌が聞けるようになっていて、目だけではなく耳で聞いて、より一層古代の情感に触れることができます。

万葉のロマンに思いを馳せた後は、「あなたを想う恋のうた」の入賞作品にて現代の恋の歌にふれ、時代を超えた恋慕う感情をダイナミックに感じてください。 お越しを心よりお待ちしております。


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